仕事で必須ツールといえる Excel, Word における手作業を自動化できれば
時間の節約になるのと同時に、「パソコンにやらせてる」という快感があります。
ここでは Excel, Word の起動と終了も含めて自動化するため
VBAのマクロではなく VBScriptを使います。
VBScriptを使うといっても基本的にはVBAのルールに従いますが、
ほんとにやりたい処理手続きを書く前に前置きの手続きがあれこれあって面倒です。
そこで、前置きをなるべく省けるようにサブルーチン・関数を作りました。
そして、それらサブルーチン・関数の名前の多くを日本語にしました。
VBScriptでは、半角の [……]
で囲むと、日本語の変数名や関数名を使えます。
[ワークブックを開く] "test.xlsx"
といった感じです。
「自動化のハードルを下げて、もっと身近に」が本項の目的です。
JuseOffice01.zip などの圧縮ファイルを展開すると
juse というサブフォルダが出てきます。
このjuseフォルダの下には次のファイルがあります。
juseというフォルダは、適当な場所にフォルダごとコピーして下さい。
どこでもかまいませんが、Publicフォルダ(通常は C:\Users\Public
)の下に置くことをお勧めします。
Juse.wsf を実行すると「コマンド入力」の場面になるので
半角のスラッシュ記号 ‘/’ を入力してエンターキーを押します。
これで送るメニューに Juse が登録されます。
再び同じ操作をすると、今度は送るメニューから Juse が消去されます。
送るメニューに Juse が登録されている場合
エクセルを動かすためのスクリプトを作成し(たとえば test.txt)
Explorer上でその test.txt に焦点を当てた状態で
送るメニューの Juse を選ぶと test.txt がスクリプトとして実行されます。
test.txt の置き場所(フォルダ)はどこでもかまいません。
test.txtにはwsfスクリプトに出てくる <……>
の「おまじない」は必要ありません。
たとえば下の4行の記述だけで大丈夫です。
[ワークブックを開く] "test.xlsx"
[ワークシート].Range("A1").Value = "Hello"
[ワークブックを保存]
[エクセルを終了]
Juse.wsf を実行して「コマンド入力」の場面になったとき
半角の疑問符 ‘?’ を入力してエンターキーを押します。
すると、Juse.wsf があるのと同じフォルダに Juse_help.txt が書き出されます。
疑問符の代わりに help の4文字でもかまいません。
Juse_help.txtには JuseOffice.vbsで定義されている関数やサブルーチンについて
簡単な説明が書かれています。
半角の疑問符だけ、あるいはhelpの4文字だけを書き入れたファイルを用意して
Explorer上でそのファイルに焦点を当てた状態で送るメニューの Juseを選択すると
やはり Juse_help.txt が書き出されます。
この場合は Juse.wsfと同じフォルダではなく、
Explorerで開いているフォルダに書き出されます。
ヘルプファイルには、たとえば下のような記述が含まれています。
Function [ワークブックを開く](FileName)
ワークブックを開く。[ワークブック], [ワークシート]をセット。
ヘルプファイル中の全角「*」で始まる行は分野を示す者です。
次の者があります。
最後の「その他」には、たとえば下のようなものがあります。
Function [ファイル名の一覧](wildName)
Sub [ファイルを削除](FileName)
~ 以上 ~
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