Excel, Wordの自動操作のハードル削減計画・一覧ページ

当シリーズの一覧

  1. 第1回 JuseOfficeによる自動化 基本編
     Excel, Wordを自動操作。Hello という書き込みをしてファイルを保存。
  2. 第2回 Excelにおけるワークシートの結合
     同じ書式のアンケート回答が複数のワークシート・ワークブックに分散しているときにそれを結合。ピボットテーブル、データベース操作もちょっとだけ登場。
  3. 第3回 Wordにおける複数の文書ファイルの結合
     複数のWordファイルの結合、改ページ、他のスクリプトの取り込みを開設。
  4. 第4回 WebのテーブルをExcelで取り込む
     主に株価データをWebから取り込む。ボリンジャーバンドにも言及。
  5. 第五回 Word文書の印刷イメージをpdfにする
     文書の一部のpdf化、用紙サイズや段組などの調整、スタイルの利用も解説。
  6. 第6回 Excelの印刷イメージをpdfにする
     用紙サイズの調整、ページ番号の付加、1ページにおさめるための縮小、スタイルや罫線の設定、セル内の文字配置にふれる。
  7. 第7回 Excelのピボットテーブル・度数と構成比の集計
     Excelのピボットテーブルを使ったクロス集計、単一フィールドの集計を取り上げる。
  8. 第8回 複数回答の度数と構成比の集計
     Excelにおける複数回答の集計(度数と構成比の集計)を取り上げる。
  9. 第九回 データベースの基本的な操作
     Access, Excelのファイルをデータベース操作で処理。NHKニュースサイトの記事情報をデータベースに記録。

JuseOfficeをつくった目的

 仕事で必須ツールといえる Excel, Word における手作業を自動化できれば
時間の節約になるのと同時に、「パソコンにやらせてる」という快感があります。

 ここでは Excel, Word の起動と終了も含めて自動化するため
VBAのマクロではなく VBScriptを使います。

 VBScriptを使うといっても基本的にはVBAのルールに従いますが、
ほんとにやりたい処理手続きを書く前に前置きの手続きがあれこれあって面倒です。

 そこで、前置きをなるべく省けるようにサブルーチン・関数を作りました。

 そして、それらサブルーチン・関数の名前の多くを日本語にしました。

 VBScriptでは、半角の [……] で囲むと、日本語の変数名や関数名を使えます。

 [ワークブックを開く] "test.xlsx" といった感じです。

 「自動化のハードルを下げて、もっと身近に」が本項の目的です。

juseフォルダにあるファイル

 JuseOffice01.zip などの圧縮ファイルを展開すると
juse というサブフォルダが出てきます。

 このjuseフォルダの下には次のファイルがあります。

 juseというフォルダは、適当な場所にフォルダごとコピーして下さい。

 どこでもかまいませんが、Publicフォルダ(通常は C:\Users\Public)の下に置くことをお勧めします。

(1) 送るメニューへの登録

 Juse.wsf を実行すると「コマンド入力」の場面になるので
半角のスラッシュ記号 ‘/’ を入力してエンターキーを押します。

 これで送るメニューに Juse が登録されます。

 再び同じ操作をすると、今度は送るメニューから Juse が消去されます。

 送るメニューに Juse が登録されている場合
エクセルを動かすためのスクリプトを作成し(たとえば test.txt)
Explorer上でその test.txt に焦点を当てた状態で
送るメニューの Juse を選ぶと test.txt がスクリプトとして実行されます。

 test.txt の置き場所(フォルダ)はどこでもかまいません。

 test.txtにはwsfスクリプトに出てくる <……> の「おまじない」は必要ありません。

 たとえば下の4行の記述だけで大丈夫です。

[ワークブックを開く] "test.xlsx"
[ワークシート].Range("A1").Value = "Hello"
[ワークブックを保存]
[エクセルを終了]

(2) ヘルプの書き出し

 Juse.wsf を実行して「コマンド入力」の場面になったとき
半角の疑問符 ‘?’ を入力してエンターキーを押します。

 すると、Juse.wsf があるのと同じフォルダに Juse_help.txt が書き出されます。

 疑問符の代わりに help の4文字でもかまいません。

 Juse_help.txtには JuseOffice.vbsで定義されている関数やサブルーチンについて
簡単な説明が書かれています。

 半角の疑問符だけ、あるいはhelpの4文字だけを書き入れたファイルを用意して
Explorer上でそのファイルに焦点を当てた状態で送るメニューの Juseを選択すると
やはり Juse_help.txt が書き出されます。

 この場合は Juse.wsfと同じフォルダではなく、
Explorerで開いているフォルダに書き出されます。

 ヘルプファイルには、たとえば下のような記述が含まれています。

Function [ワークブックを開く](FileName)
ワークブックを開く。[ワークブック], [ワークシート]をセット。

 ヘルプファイル中の全角「*」で始まる行は分野を示す者です。

 次の者があります。

 最後の「その他」には、たとえば下のようなものがあります。

~ 以上 ~

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