2011年02月11日 関東でも雪
_ 中途視覚障害者の相談
朝から雨・みぞれ・雪が入り交じった天気。
中途で失明あるいは急激な視力定価になった人の相談会があり、出かける。
それぞれ専門的な知識やノウハウを持つ人が数名 相談に対応。私は枯れ木も山のなんとやらだが参加。
最も望ましいのは、障害を負ってからも同じ仕事を続けられること。そうすれば経済的にも安定する。
しかし、多くの場合、「これまでの仕事を続けるのは難しいだろう。新たな道を選択しては。」と職場サイドから言われる。そうなると、これまでの収入源、人間関係と切り離されることになる。
眼の悪化だけでも大きなストレスだが、更に、職場側とどう交渉するか、経済的安定をどう確保するか、家族とどう向き合うか等々いろんな問題がどっと押し寄せる。しかも、それらは密接に絡んでいて、一つづつ別個の問題として扱えるわけではない。
仮に離職するとしても、自己都合か会社都合かの差は大きい。退職金とか失業給付の受けられる額や期間が違ってくる。また場合によっては労災認定に伴う補償とか、障害年金なんかも重要。
とても「精神的に落ち込む」なんてレベルの話ではない。引きこもりみたいになってしまう人もいる。
でも、「相談してみよう」と考えて出てくる人は、それなりに自分の状況を整理して捉え、これからの見通しを立てている人が多い。家族や知人につれられて、嫌々出てくる人もいないわけではないが。
相談にくる人をみて、「しっかりしてるなあ。凄いなあ。」と感じることが結構ある。
ともあれ、受障というダメージが二重・三重に拡がってしまうことを避けられるような体制、制度づくりができないものかと思う。
例えば basic income が精度化されれば、今よりも落ちついて選択肢を摸索する余裕が出てくるのではないか、と思う。
一つのダメージが波及的に拡がるという話は、障害者問題だけでなく貧困の問題などでも聞く。
「新たな制度を」というだけでなく、既存の制度についても「どのように利用したらいいのか」をちゃんと知ることができれば違ってくる、ということがある。いろんな形で網の目をはることが大事だなと感じる。
_ 沈まぬ太陽
もう何年も前、小説で「沈まぬ太陽」を読んだ。とてもおもしろかった。
今日、テレビでその映画を放送するというので しばらく聴いた。
ただ、音だけ聴いたのではなかなか分かりにくい。やはり音声ガイダンス(場面の解説)があると助かる。
4時間近くのドラマだったが、途中でやめてしまった。
ぜんぜん関係ないが、ロックの「太陽と旋律」(キングクリムゾン)のアルバムが好きである。いずれそれについて書いてみたい。